第98回日本生化学会大会に参加しました。

2025年11月3日(月)~5日(水)に国立京都国際会館で開催された第98回日本生化学会大会に参加しました。本研究室からは、修士2年の和田佑斗さんがポスターおよび口頭発表を行いました。本研究は、本学発酵醸造研究所の西尾俊亮先生との共同研究として、和田さんが学類3年後期より継続して取り組んできたものです。近年飛躍的に発展しているAIによるタンパク質構造予測技術や、計算機科学による分子動力学シミュレーションを活用し、ラット由来α-2,3-シアリルトランスフェラーゼの機能改変に挑戦しています。その中で現在、特定の1つのアミノ酸残基が、受容体との結合親和性や結合速度、さらに生成物の遊離性にまで影響を及ぼす可能性が示唆されており、酵素化学的観点からも非常に興味深い知見が得られつつあります。和田さんは、来年度より岩手大学大学院連合農学研究科博士課程への進学が内定しており、今後のさらなる活躍を期待しています。京都は会期中、大変な人出だったとのことですが、発表・参加ともにお疲れさまでした!

和田佑斗(他4名):構造予測および分子動力学シミュレーションを基にした変異導入がラットST3Gal3の触媒活性へ与える影響