茨城高専との共同研究成果がBioscience, Biotechnology, and Biochemistryに受理されました。
Ogata M, et al., In situ characterization of the agglutination of lectins via cross-linking of carbohydrates by time-resolved measurement of forward static light scattering. Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 87 (9), 1036-1044 (2023).
多価レクチンと架橋複合体を形成可能な中分子型糖質複合分子の開発は、私たちの研究室で長年取り組んでいる課題の一つです。しかしながら、これまで本相互作用に特有のナノからサブミクロンスケールで変化する可溶性の架橋複合体形成プロセスを正確に評価することができませんでした。本研究では、光学計測を専門とする茨城高専の若松孝教授が独自開発した時間分解F-SLS測定装置を用いることで、多価糖鎖と多価レクチン間の架橋凝集反応をリアルタイムで捉えることに成功しました。また、得られた凝集体のフラクタル次元に基づく構造情報もこれまでにない新たな知見として、今後の研究に活かされると思います。