第17回多糖の未来フォーラムで講演を行いました。

2023年11月17日(金)に東京大学農学部弥生講堂・一条ホールで第17回多糖の未来フォーラムおよび第508回生存圏シンポジウムに参加し、「キチン糖類を活用した化学酵素融合法による糖質複合分子の創製」という演題で講演を行いました。このフォーラムは、日本化学会(糖鎖化学研究会)が呼びかけて、日本応用糖質科学会、セルロース学会、日本キチン・キトサン学会、シクロデキストリン学会が結集して2006年に発足し、多糖を通じて、我が国の学術と産業の強力な推進を図るとともに、糖質科学分野を含めて関連分野の相互の交流を活性化し、資源としての多糖をいかに有効に活用していくか、また多糖に秘められている多様な機能をいかに探求していくかに着目して、交流を深めるとともに、多糖の重要性と魅力を現代社会に広く訴える活動を行っています。今回は、日本キチン・キトサン学会からのご招待で歴史ある本フォーラムの講演をさせて頂きました。会場には、これまで日本の糖質科学分野をリードしてきた先生方や、現在、最先端の研究に取り組んでいる研究者の方々がたくさんおり、とても貴重な経験となりました。また、私自身、学生時代非常に影響を受けた、糖鎖クラスター材料開発の先駆け的研究者といえる前名古屋大学教授の小林一清先生と意見交換をさせて頂けたことは一生の思い出となりました。