イノベのたまご2024に参加しました。
2024年9月15日(日)に福島県双葉町にある東日本大震災・原子力災害伝承館で開催されたビジネスアイデアコンテスト「イノベのたまご2024」に本研究室の佐々木康生さん(学類4年)が参加し、「福島のオリゴ糖が未来を創るー循環型食農産業クラスターの形成ー」というビジネスアイデアで口頭発表を行いました。このコンテストは福島県と(公財)福島イノベーション・コースト構想推進機構の主催で行われ、イノベ地域(福島県浜通り地域等15市町村)の発展につながる6分野(廃炉、ロボット・ドローン、エネルギー・環境・リサイクル、農林水産業、医療関連、航空宇宙)を中心としたイノベーションを起こすことが期待される新たなビジネスアイデアに関して、発表者からのプレゼンテーションおよびそれに対する審査が行われました。佐々木さんは、現在、植物性タンパク質として世界的にも注目を集めている「大豆」に着目し、福島県浜通り地域において、大豆の生産から加工、さらには生じる廃棄物の再利用までの全てを行う、循環型食農産業クラスターの形成を提案しました。中でも、脱脂大豆から大豆タンパク質を製造する工程で産出する食品廃棄物「大豆ホエー」の利活用には、鍵技術として本研究室独自の「マンニノトリオースの製造方法(特願2024-103839)」が用いられています。私たちの研究室として、このようなビジネスコンテストに参加するのは今回が初めてですが、科学技術を多角的に捉え、社会に還元する試みは、これから社会人となる学生達にとって、必ず良い経験になるものと信じています。最後になりましたが、本コンテストへの参加に際して、ご助言・ご指導頂きました松田幹先生、永井義人先生(福島大学地域未来デザインセンター)、工藤哲志様(福島大学地域未来デザインセンター)にこの場を借りて心よりお礼申し上げます。