Glycoforumに研究総説を寄稿しました。
尾形慎, キチン分解物からの生物機能分子の設計と合成, Glycoforum, 27(5), A18 (2024).
Ogata M, Design and Synthesis of Biofunctional Molecules from Chitin Decomposition Products, Glycoforum, 27(5), A18 (2024).
Glycoforumにキチン研究に関する総説を寄稿しました。Glycoforumは、糖質科学分野の第一線研究者によるレビューや総説、研究紹介などを掲載し、急速に発展する糖質研究を分かりやすく、専門研究者のみでなく広く興味を持つ人々に紹介し、糖質科学の発展に寄与することを目的として、1997年に開設されました。本総説では、我々がこれまでに注力してきたキチン分解物を活用した生物機能分子の設計と合成に関して概説しました。特に、混合物として扱われることの多いキチンオリゴ糖を実際の現場でどのように精製しているのかなど、最新の学術論文ではなかなか取り扱われない泥臭い内容についても、我々の手法を僭越ながら記載させて頂きました。地球上に存在する数少ない、枯渇の心配のないスーパーバイオマスであるキチンがモノづくり研究の原料になるという夢のある内容になっていると思います。また、世界中の方に読んで頂きたいというGlycoforumの願いからバイリンガル総説になっていますので、ご興味があれば読んでい頂けると幸いです(下記URL参照)。最後になりますが、今回、お声がけ頂いた生化学工業株式会社糖質科学ネットワーキング室(Glycoforum担当)の太田直樹様に心より感謝申し上げます。
【和文総説】キチン分解物からの生物機能分子の設計と合成
【英文総説】Design and Synthesis of Biofunctional Molecules from Chitin Decomposition Products