苫小牧高専との共同研究成果がACS Applied Materials & Interfacesに受理されました。

Ogata M. et al., Synthesis of multivalent glycoside-immobilized carboxymethyl cellulose nanohydrogel particles with superadsorption ability for lectins. ACS Applied Materials & Interfaces, 16, 56031-56040 (2024).

本論文は、尾形と苫小牧高専の甲野裕之先生を共同責任著者とした福島大学と苫小牧高専とのコラボ研究です。本研究は地球上でもっとも有用な糖質バイオマスであるセルロースから調製されるカルボキシメチルセルロースを原料として吸着体担体を作製し、その粒子表面に分子認識素子として機能する糖鎖分子を多価配位した新規レクチン吸着体の開発に関する内容になっています。この新材料の最大の特徴は、論文タイトルにもあるように「superadsorption ability」です。タイトル中にスーパーという単語を使用することに少し躊躇はあったのですが、その単語を使うだけの価値がある高吸着担体を開発することができました。高分子材料化学がご専門の甲野先生と我々の糖鎖合成技術とのコラボレーションが可能にする非常に緻密な研究内容になっています。ご興味のある方は、是非、読んでい頂けると幸いです。最後に、本研究には本研究室の学生さんならびに苫小牧高専の学生さんが多く関与しています。皆様の日々の努力に心より感謝申し上げます。

https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsami.4c08821